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約束のネバーランドのmanacのレビュー・感想・評価

約束のネバーランド(2020年製作の映画)
2.5
レイが思ったよりレイだった
評判のレイ役の子の演技力が覚悟を上回る酷さで、あまりストーリーが頭に入ってこない。
役者の演技ばかりに目が行って。
この演技力ならば、ジブリの主演のオファーが来るんじゃないですかね。


エマ
底抜けに明るく兄妹思いの役をとても自然に好演。
原作ではどういうキャラなんでしょうか?
あまりにも底抜けに明るいので、とてもテストでフルスコアを叩き出す秀才には見えません。
どちらかっていうとバカっぽい。
演じた浜辺美波さんは、過去にアニーを演じたこともあるそうで。なるほど、アニーのイメージで演じていたのか。ぴったり。

ノーマン
声優のような演技をする人ですね、この人。
アニメのイケメン役にありそうな声。
大人びた落ち着いた演技で安心感がある。

クローネ
渡辺直美って演技もできるんですね。タダのお笑いの人かと思っていたけど、ますます好きになりました。
舞台演技のような大げさな演技もさして気にならず。
むしろ引き込まれるこの魅力は一体どこから来るのか。

イザベラ
今回最も裏切られた人。
北川景子ってこんなに演技ができる人なんですね。
孤児たちへの深い愛情を見せるママの顔、冷酷で有能な飼育官の顔、見事に演じ分けていました。
脱走した子供たちを追いかけ走る様は、まるでフリルのついたガウンを着たターミネーターのようでした。ママとは身体能力にも長けていないとできないのですね。
ラストの「願わくばその先に光がありますように」のセリフには目頭が熱くなりました。
この映画の価値はイザベラのみに集約されているといっても過言ではない。
主役はイザベラでいんじゃない?ジャケットも北川景子が一番大きいし。




色々突っ込みどころはあるものの、レイの演技の前には全てチリのようなものです。
画も綺麗で、配役もレイ以外は良し。
何より北川景子のイザベラが見られただけでも収穫あり。
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