最近ちらちらとショートフィルムを観るようになったのだけれど、記録するのを忘れがちなのでしばらくタテ1列を埋めていくことにします。
さて、アマプラで見られる短編の中でも特に星の数が多いので観てみたら、思いのほかすごい良かった!
しかも最後にクレジットを見ると東京外大の映研が製作?すごい。
美大でもなく、いわば映像の勉強をしている学校ではないところのサークルってことだよね?ボクも高校生の時に8mmフィルムで映画を撮ったことがあるので、10代でこんなの作れるなんて尊敬する。
いまはビデオがあるから技術的な部分はともかくだけれど、12分にこれだけの感情をぶち込めるなんて羨ましいなぁ。
家にカナダからの男子留学生を受け入れた英語を話せない女子高生。そして英語がペラペラで通訳をしてあげている友達、この子が主人公。
3人の三角関係がテーマなのだけれど、通訳する時にさまざまな感情が溢れ、時にはあえて誤訳して伝えたりしてしまう。
で、そんな意訳や誤訳を伏線としつつの、いちばん最後の通訳が痺れる!
この物語の主人公がそれまで抱えてきた想い、そして三角関係の構造の種明かし、そのすべてが一言に凝縮されている。
え?と思った方は短編なのでもう一度見たら、主人公のすべての行動と表情に意味があり、あざといどころかむしろより切なくなれる。
このキャストやスタッフから将来すごい映画人が現れて、そのときにあの人か!って叫ぶ日が来ることを期待したい。
(ショートフィルムスコア 4.2)