このレビューはネタバレを含みます
思ってたんと違ーう!てなったけど
カメラワークや絵面のお洒落さと演出のコミカルさのバランスが良くてなかなか楽しめた。
マリアが尻軽…いや情熱的すぎて笑うけど
リシャールも結婚するまでの5年間なかなかなことしているよね
恋はすぐに出来るけど愛には時間がかかる、的な。
イレーヌとの恋は20年間過去を共有してきたマリアとの愛には勝てなかったんだなぁ。
マリアの方もリシャールと別れたところで一瞬の恋を細切れに繰り返して朽ちていくだけだったんだろう。
人生に不満や物足りなさを抱いた時、過去に手放したものや失ったものへの未練が突然膨らんで
選ばなかった方の人生が輝いて見えたりするけど、今のイレーヌは海辺で女性と幸せに暮らしていて、リシャールのことなんて引きずっていないし、子どもだって欲しいと思わなかったと言う。
たぶん全てにおいてそんなもんなんだろうな。
この映画のように奇跡が起こりでもしない限り、
"選ばなかった方"の結末は分からないわけだし。
結局全部元鞘。
でもマリアの心がきっと変わったから、
素敵な終わり方だった。