牛猫

世界一不幸せなボクの初恋の牛猫のレビュー・感想・評価

世界一不幸せなボクの初恋(2019年製作の映画)
4.0
幸福を感じると失神してしまう男の恋の行方を実話に基づいて描いた話。

これが実話に基づいているというのが驚き。情動脱力発作って本当にあるんだ。興味深いけど、実際に罹ったら日常生活もままならないだろうし、世界一不幸せなっていう邦題もあながち間違いじゃないかも。
しかし、タイプは違うけど素敵な2人の女性から同時に言い寄られて自分を気にかけてくれる健気な弟までいて、果たしてこれは不幸せと言えるのだろうか。

フランチェスカは綺麗なだけじゃなくて、優しくて器量が良くて中身も素敵だったけど、ベサニーのキャラクターが最高すぎた。自分でも言っていたけど見た目は色白で凄い美人なのに、本が好きで聡明でこだわりが強くて喋り方が独特でチェロまで弾けてしまう。クランベリーズのゾンビを弾き語りで演奏した時のなんともいえない空気がツボすぎた。個人的にはベサニーの方が好きだった。
登場人物みんな良いキャラしてた。弟の役回りがどうにも気の毒だったけど、最後の公園での会話が最高すぎて泣かせる。

その後のプロポーズの場面も最高に笑えて感動できる。黙って聞いてるフランチェスカの表情がかわいい。

爽やかに笑えて少し切なくて最後はハッピーな気分になれるラブコメのお手本のような作品だった。
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