くぅー

アフター・ヤンのくぅーのレビュー・感想・評価

アフター・ヤン(2021年製作の映画)
4.0
“メロディのようになりたい。シンプルな音を奏でて、ハーモニーの中にいたい。”

»AIロボットと人間が共生する遠くない未来、とある一家はAIロボットのヤンと4人で幸せに暮らしていたが、突然の故障によってヤンが動かなくなり、父親は修理を依頼するが厄介な問題発生し、そんな中で重要なパーツを取り出して、ヤンの記憶を見つめることになる。

はい、これは正に茶をしみじみと脳裏を通して味わったような、そんな余韻に浸れてましたね。

そう、とても見心地が良い作品だと思ってたら、あの『コロンバス』のコゴナダ監督でしたか…構図と色彩の美の中での静かなドラマがたまりません。

うん、これもあえて多くは語りませんが、切なくも記憶にしっとりと沁み入る感じで…しかもあの『リリイ・シュシュのすべて』の名曲♪グライド を挿入歌で使うとは、これまた愛おしい作品になったかと。

なお、キャストでは、まずはコリン・ファレル…落ち着いた演技も巧み。
ジョディ・ターナー=スミス…こちらもしっかりと静かな好演。
ジャスティン・H・ミン…優しい演技がいい。
子役のマレア・エマ・チャンドラウィジャヤ…今後が楽しみ。
さらには、ヘイリー・ルー・リチャードソンやクリフトン・コリンズ・Jrらのサポートが良き。
くぅー

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