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愛おしい家のsonozyのレビュー・感想・評価

愛おしい家(2015年製作の映画)
3.5
2015年、オランダのJeroen Houben監督の約13分の短編。
ホテルのベテラン覆面調査員(中年男性)があるホテルで同業の女性に出会うお話。
この設定が面白いですね。

※日本語字幕版がBSSTOで公開されました
https://sst-online.jp/theater/5600/

前半は、ホテルの壁にかかる絵画は"世界への開かれた窓"である..的な語りが続く。
とあるホテルの寝室。7:30のモーニングコールで目覚めたLudwig氏。
彼は1年中ホテルを泊まり歩き、ホテルやレストランの評価をする覆面調査員。
彼にとってホテル=愛おしい家(邦題)。

今日もいつものようにホテルのレストランで、ナプキンで隠したマイクロレコーダーに、料理やワインの評価コメントをつぶやいている。(評価は厳しめな感じ)
近くのテーブルに同じようにつぶやく同業らしき若い女性(Stella)を発見し、声をかける。

Ludwigが妻との旅で空きホテルが見当たらずユースホステルに泊まるハメになった昔話などで盛り上がる2人はバーに移動。
閉店時間まで酔い過ぎ、置物の瓶を割ってしまい、2人は夜遅い時間にホテルを追い出されてしまう。

翌朝、目覚めたLudwigがいたのは、ユースホステルの男10人部屋の2段ベッド。もちろんStellaはいない。
昨夜の記憶をなくした自分に苦笑いし、いつも評価しているホテルとは程遠いトースト&ジャムとコーヒーだけの朝食テーブルへ。
相席してきた若者や周囲の若者たちに囲まれる中、何かを考えているのか一点を見つめるLudwig氏。
最後にニヤリと笑ったのは、どんな心情なのか?

英語字幕ver.
https://vimeo.com/173364685

※タイトル「Home Suite Home」のSuiteはホテルのスウィートルームの意味ですね。
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