和

世紀の終わりの和のレビュー・感想・評価

世紀の終わり(2019年製作の映画)
5.0
結婚し子供にも恵まれ一見満ち足りた家庭を築いているように見える者と
独身ライフを謳歌しノマド的生き方の恩恵を余すことなく享受しているように見える者。

そんな二人が、夫とのセックスレスについてや、自分の子供との付き合い方、そもそも子供を持つ持たないについて、他には“孤独”への見解などを、あけすけに語り合う場面が印象的だった。

海外の映画を観るたびに幾度となく突きつけられてきたことではあるが、日本がいかに遅れているかをここでも感じた。さらにそんな日本を差し置いて海外がどんどん先に行っていて日本が“歩みののろい亀”状態になりつつあるのを感じて危機感をも抱いた。

海外では、同性婚は当たり前で、もうその先(男女の夫婦が抱えている問題と同等のものが噴出する)を描く土壌すら整っているのに、日本映画界ではまだ「同性婚が認められた世界で……」とかいうようなことをやっている。
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