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ルーシー・イン・ザ・スカイのkissenger800のレビュー・感想・評価

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物語好きとして面白がれるポイントは複数あって

- 実話なら仕方がない、って感想を多発するひとたちでさえ見放してしまう「実話だとしてもどうしようもない」仕上がり

- 実話との差分、たとえば子持ちだったのを姪にしたところとかコロンビア号の事故が与えた影響を最小化したところとか、あと(本件で当時いちばんバズった)オムツの件を無かったことにしているところも「考えたうえでこうなった」脚本と分かる。それが成功しているかどうかは別の話だとしてもね

- ナタリー・ポートマンがこういう役に惹かれるのはアンジェリーナ・ジョリーが(あえて下世話な表現を選ぶなら)自傷キャラ好きなのと似たようなものなんでしょうけど、って考えたらこの映画が借りてきた「宇宙飛行士が地球に戻って覚える疎外感」コンセプトと「世界中から美貌を称えられる俳優が、望まれない類の役柄に同化したくなるモチベーション」って近い気が。つまりメタ鑑賞必須っていう

なお映画題については『ゴールデンスランバー』(2010)には強めのオイ。が出たけどこれはまあ文句を言うほどの作品でもないし、良しとしましょう(=ビートルズ借用案件審議会)。
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