東京国際映画祭学生応援団

チェリー・レイン7番地の東京国際映画祭学生応援団のレビュー・感想・評価

チェリー・レイン7番地(2019年製作の映画)
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『遅かれ早かれ時は流れる』
香港の激動の時代を背景に男子学生とその周りの女性たちの感情が複雑に混ざり合う様子を独特のリズムでゆったりと、しかし、音楽や言葉によって艶かしく表現されていました。
孤独や悲しみを抱えて生きている彼らを、どこか懐かしさを感じる香港の街並みに風に揺れる草木で和やかに、しかしデモに揺れる人々のように激しさも感じられる。
2Dによってキャラクターの細部にまで個性が出ていて、それを、1秒ごとのコマ数を変えることでさらに深くより感情の細部までリアルに伝わってくる。
今までにない表現が満載の新感覚のアニメ映画です。

えいじ