めかぽしや

KCIA 南山の部長たちのめかぽしやのレビュー・感想・評価

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
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1979年、韓国大統領直属の諜報機関
中央情報部(KCIA)部長キム・ギュピョン
が大統領暗殺までの40日間を描いた作品。

KCIAの元部長のパク・ヨンガクが
アメリカで韓国大統領の腐敗を告白
するところから始まります。
大統領もキムギュピョンもパクヨンガクも
共に60年代に軍事クーデターをおこし
旧知の中であるはずなのに
殺し合わなければならなくなるなんて
権力をひとたび握るとしがみつくか
殺すか殺されるかで疑心暗鬼になる
心情はどこの国でも起こる悲劇だし、
この悲劇を繰り返さないため
反面教師で人は変わっていかなければ
ならないのだとつくづく重いました。

(シェイクスピアのオセロの引用もあったし、シェイクスピアの悲劇の根底にあるものと共通するし、今の大河ドラマの信長と明智の関係にも通じるものを感じました)

現実の事件と不明瞭な部分には
脚色を施し
この先起こる光州事件の『タクシー運転手』や『1987、ある闘いの真実』へと
まだまだ民主化の道のりは遠いのだと
考えてしまいました。

個人的にはイソンミンに会いたかったのですが、特使メイクと演技で『ミセン』の
オ課長とは別人でした。(さすが!)
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