みんなが一生懸命に生きてて、でもなかなか上手くいかなくて、偏見と、家族と、たくさんのものと向き合わなければならなくて、難しいなぁって思いました。でも作風は穏やかで優しくてのんびりと時間が流れているような。
色々問題ってあるよなぁって考えさせられました。同性愛者が嘘をついて結婚して子供を持つ、こういうことがあるのって世間一般の、同性愛者は普通じゃないっていう価値観が関係してくるんだよね多分。当たり前のように孫はまだか、いいひとは居ないのかって聞かれるような世の中だから。自分のままじゃ周りには認められないって思ってしまうのではないかな。その一方で奥さんだって辛いよね。自分を愛してくれてると思ってたのに自分の思いは一方通行でしかもその想いが自分にむくことはないんだから。ほんとーに難しい。本来なら難しく考えることであってはならないと思うんだけどやっぱり難しい。普通ってなんだろう？普通の家族ってなんだろう？考え出したら頭の中がぐるぐる🌀でもこれは考え続けていかなきゃならないと思うし、いつか今云われている普通がとっぱらわれて世の中にある関係性全部が普通になる日が来るといいな。
子供によるアウティングや周りからの偏見、見てて心が苦しくなる場面もあったけどそういうこともリアルに起こりうるよな…と。そういう面でもこの作品はリアルを映像にしているんだなと感じました。渚の決断、自分たちふたりで空ちゃんを育てていたら起こってくる問題を考えて、沢山沢山悩んで出した答えなんだろうな。きっと分かってたから。苦しかっただろうによく耐えた！
家族とか恋人とかそういうものの形について考えさせられる素敵な映画でした。
