さすらいの旅人

ハロウィン THE ENDのさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)
3.3
★日本に桜を見に行きたいの?
【BS/WOWOWシネマ/放送録画視聴/ビスタサイズ】

ジョン・カーペンター原案の有名ホラーの最終章。
初作は怖くて常時鳥肌が立っていた記憶がある。不死身のブギーマンと出現タイミングのうまさが印象的だった。不気味で不安定なジョン・カーペーターの音楽も秀逸で相乗効果抜群であった。本作でもカーペンターは製作や音楽に参加している。

本作はお婆ちゃんなったローリーがブギーマンの回顧録を書いているなど信じられない場面があり、無理やり終わらせようという魂胆が見え見えで残念。肝心のブギーマンの出現は遅く、ブギーマンの闇に徐々に染まっていく元ベビシッターのコーリーの話が中心になる。ホラーというより人間ドラマになっていた。ハラハラドキドキのブギーマンに期待していると残念な結果になる。ローリーの娘とコーリーが恋仲になるのも不自然で馴染めなかった。

中古車廃棄工場が伏線となりラストで回収。どんな事があってもブギーマンは不滅だろう。最終章と名付けられているが長年親しまれているキャラクターなので、今後再登場は十分予想される。何度登場してもいいので、観客を恐怖のどん底に落とすような映画を作ってほしい。