連続殺人鬼マイケル・マイヤーズが起こした惨劇から4年。街と住民はいまだにその呪いを克服していなかった。ローリーは孫娘アリソンと平穏な暮らしを送っていたが、とあるシッターの青年コーリーが事故により子どもを殺す事件が発生。無罪として処理されるもサイコパスと烙印を押され、住民や親からも迫害され心に闇が広がる。果たしてマイケル・マイヤーズはまたこの街に現れるのか？な話
1978年の「ハロウィン」、その続編2018年「ハロウィン」、2021年「ハロウィンKILLS」、そして完結編となる今作。完結した…。マイケルは姿を消すもその強烈なトラウマで街全体に闇がのしかかり続けた辛気臭いムードに包まれてる中で、青年コーリー（序盤の顔つきほぼミキ亜星）が少しずつ闇に飲まれていく…という前2作の出来事があったからこそ描けるストーリーラインでした
罪には問われなかったものの人を殺してしまったことが引き金となり壊れて狂っていくコーリーの演技はかなり鬼気迫るものがあり、過去2作でゴア描写は散々やったので今回は控えめにして、マイケルが遺したものや、人の内面をえぐってくる方向に舵を切ってる印象。そしてローリーもマイケルも、街の人ももれなく全員疲れちゃってて、そこからくる謎の穏やかさもかなり異質で面白かったです。早く終わらせてやってくれ！的な哀愁もあり、味わい深かったな〜（これが受け入れられない人もいてスコアも下がっているみたい）
ただローリーの孫娘アリソンの行動原理は最初から最後までやや謎で一貫性があんまり無かったのが少し引っかかっちゃったかな…？まあローリーとマイケルの40年連れ添った奇妙な関係性とその決着は必見！敬具
