あつぼう

列車に乗った男のあつぼうのレビュー・感想・評価

列車に乗った男(2002年製作の映画)
3.6
シーズン・オフのリゾート地。くたびれた革ジャン姿の中年男ミランが列車から降りドラッグストアへと急ぐ。店でアスピリンを買ったミランは、そこで狭心症の薬を買おうとしていた初老の男マネスキエと知り合う。そして、ひょんなことからマネスキエの自宅に泊めてもらうことになる。マネスキエは定年を迎え、街から出ることもなく、少年に詩の個人教授するだけの平々凡々な日々を過ごしていた。一方のミランは流浪のアウトロー。そんな対称的な2人の間に、やがて奇妙な友情が芽生えていく。

【歓楽通り】などルコントの世界は本当に大好きです。この映画も渋いルコントの世界が楽しめます。

全く正反対の2人が出会い、3日間一緒に暮らす事によって、相手の自分が持っていない部分に惹かれていき最終的にはお互いを認める過程が渋くて良かったです。相変わらず小道具の使い方がうまかったです。
男2人が主人公という事もあって今までのルコントの世界で多様されていた官能的な雰囲気はなかった。逆に男の世界を渋すぎるぐらいに表現してました。時間的にも100分を切ってるけど、この短さでこの充実度は凄いです。

2003年度のジャン・ギャバン賞を受賞したジョニー・アリディはフランスでは国民的はロック歌手らしいです。
とても歌手とは思えないぐらいの演技力に感動しました。
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