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ボックス!のkuuのレビュー・感想・評価

ボックス!(2010年製作の映画)
3.7
『BOX! ボックス!』2010年
ボクシングを題材にした青春映画。
百田尚樹の同名の人気小説を実写化した作品です。
一度観たのですが、仕事中流し見で再視聴。原作既読。
高校のアマチュアボクシング部所属の体育科の鏑矢(市原隼人)は、ボクサーとして天賦の才を持っていた。
一方、彼とは幼なじみで進学科の秀才、木樽(高良健吾)は子どものころから腕力にはまったく自信がなかった。
だが、木樽は自分も鏑矢のように強くなりたいと願い、ボクシング部に入部して日々コツコツと努力を積み重ねていき。。。ってお話はすすみます。

主演の市原隼人と高良健吾はクランクイン2ヶ月前から都内ボクシングジムで、吹替えやスタント無しでのリアルファイトが出来るまでの厳しい指導を受けたそうです。
印象のよい青春スポーツ映画やと思います。
スポコンのオーソドックスな道に大きくそれることもあまりないし、ボクシングの試合てのを主体に据え構成していった事が、結果的に共感しやすく、
加えて分かりやすい物語に仕上がってるとおもいます。
勉強が得意じゃなく、かつ出来のよろしくない主人公がスポコン系物語に関わらすと、大抵、喧嘩で仲間や家族に迷惑をかけるとか、部員と対立するとかあるが(偏見かもしれませんが)、多くの作品は、敢えて展開としての主軸に置くことで、よりドラマ性が高い物語に仕立てようとしがちなのですが、この作品じゃ、その辺りが意外にアッサリさせてるし、逆に爽快感をうまく感じさせてくれたように思います。
ボクシングてのを通し、選手としても人としても、若者が持つ力強く成長する様子を丁寧に描かれてるし、それがまた、爽快感に繋がってんのかなぁと思いました。
市原隼人って役者さんの場合、役者が巧みに役を演じるか否かはなく、その役が如何に彼にピッタリくるか否かってことに、小生は全てがかかってると思いますが、この作品についてはピッタリとしていたと感じました。
kuu

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