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ザ・タワーのregencyのレビュー・感想・評価

ザ・タワー(2018年製作の映画)
3.0
戦争や民族闘争などで祖国を追われる難民がテーマの映画は、『ヒューマン・フロー』や『存在のない子供たち』などジャンルを問わず作られており、本作は珍しいアニメ映画。
難民受け入れの門戸を開いているヨーロッパゆえに、そうした問題に関心が行くのは当然とも言える。

過去の記憶と現在の難民キャンプの現状を照らし合わせて描写していくが、過去も現在も彼らを取り巻く状況は過酷で、観ていていたたまれなくなる。それでも、登場人物たちがそれぞれの目線で希望を失っていないというのが幸い。

本作での難民問題の引き金となったイスラエルとパレスチナの紛争はいまだ和平に至っていない。
近日公開の『エンテベ空港の7日間』がその両国の関係が発端となったハイジャック事件を描いているので、タイミング的にも併せて観るといいかも…と言いたいとこだが、本作の劇場公開の目途が立っていないというのが惜しまれる。

より詳細なレビューは↓
https://cinemarche.net/column/2019skip-14/
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