なだ

ガリーボーイのなだのレビュー・感想・評価

ガリーボーイ(2018年製作の映画)
4.5
ガリーボーイ
ガリーとは路地裏のこと

ムンバイ、スラム育ちの大学生ムラド(ランヴィール・シン)
大学祭でラッパーと出会い作詞から自分のラップの才能を開花させる物語。

インドの貧しい底辺で、鬱屈した思いを赤裸々にラップにのせる。心の声を紡ぐ言葉が心を打つ。

父の骨折で運転手の仕事を代わりを務める時
「使用人の子は使用人」
とのセリフに、色濃く残る階級の壁と貧富の差。そこから抜け出す為に大学で学ぶのに休まないといけない不条理。

ラップ動画の投稿から人気が出るムラド。
ラップはよくわからないけれど、インドの言葉もちゃんと韻を踏んでいて聴き心地良いのです。

『人生は二度とない』のゾーヤ・アクタル監督
インド映画では珍しく彼女サフィナ(アーリヤー・バット)とのキスシーンもあったり。
踊りもなく(動画以外)等身大に人間を魅せてくれる監督です。
この監督は良い作品を撮るなぁ💕
なだ

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