例えるならウォンカーウァイがお膳立てした香港版ハードボイルドウェスタン、といったところか。
初見は登場人物の立ち位置がややこしすぎて意味不明。その日のうちにリベンジし、なんとか8割方理解できました💦wiki必須です。
根底には不器用な愛が根付いていて、砂漠に隠遁する殺し屋を中心に個性的なキャストが訪れ、ストーリーが展開していく。
とにかく映像が綺麗。平衡感覚を無視したカメラワークに、砂漠の荒涼感を際立たせるコントラストが相まって、安心のウォンカーウァイ作品となっています。
バトルはまるで点描のようなコマ送りで撮られていて、 アーティーかつエロさも感じられる。
とにかくこの映画、キャストが豪華すぎてそれだけで勝ちです。こんだけの美男美女が勢揃いし、ため息が漏れるほどの情緒ある演技を披露するのだから、難解なストーリーはどこ吹く風にさえなっちゃう。
深いのか?深くないのか?はたまた意味や意図の有無は?あくまで感覚的な芸術家/ウォンカーウァイの才能がダダ漏れしている作品と感じました。