このレビューはネタバレを含みます
予告に惹かれて、鑑賞。
面白かった!
実話なのが、びっくり。
事件のことは全然知らなかったです。
警察の裏金問題も取り上げられていましたが、その事件は覚えていました。
俳優さんたちの演技も素晴らしかったです。
現地の人ではありませんが、方言がかなりリアルでした。
東出さんもどうしてもマスコミイメージはついてしまいますが、本人のことを研究して演じられたのが伝わりました。
ヲタク特有の話の仕方やコミュ障な感じではあるけど、決して人が嫌いという訳ではない優しい人柄が感じられました。
地道にコツコツと頑張ってほしいと思います。
どうしても優しい人が損をして、ズル賢い、悪い人が得する現実は悲しいですね…
けれど、金子さんは確かに不運でしたが、家族、弁護団、そして、ネット仲間から、たくさんの人たちに愛されて、恵まれていたと感じました。
幼少期に本屋で立ち読みして、その中身を暗記して、近くのパソコン屋さんで怒られず、触らせてもらう環境って、なかなかないと思うんですよね。
無罪を勝ち取るのに、7年…そして、やっとプログラムで仕事できるようになって、半年後…亡くなってしまうなんて…
もし、拘束されることなく、仕事続けられていたら、今頃、すごいプログラムが開発されていたのかもしれない…本当にあまりにも早すぎた開発だったんだと思います。
今ではSNSが当たり前になって、匿名性に助けられる人もいれば悪用されることもあります。
けれど彼が頑張ったおかげで、今もプログラマーが活躍できる環境になったのはありがたいことですね。
私は一消費者に過ぎませんが、色々考えさせられる映画でした。
もっと宣伝してもいいのに…まぁ、役者的に宣伝しづらいのかな。宣伝費もそこまでかかっている訳ではなさそうなので、ジワジワ口コミが広がってくれることを願います。