三角

カブールのツバメの三角のレビュー・感想・評価

カブールのツバメ(2019年製作の映画)
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現代のカブールの話なのかと思ったら本作の舞台は98年らしい。
カブールってそのようにタリバンとかいうカルトに制圧されたり解放されたりを繰り返してんのかと実感した。
カルトと切って捨てるのはイスラム教への理解を放棄しすぎているかも知れないが、タリバンの彼らは科学よりも神を信じているし、理性的社会は他者への理解や信頼ではなく暴力で果たされると思っている。
タリバンの仕打ちは映画とかニュースで見るたび言葉失うのだが、欧州女性監督たちが彼女たちを代筆するように誠実な作品を作っていて胸が熱くなります。このようにありたい。
ジュゼップと合わせて人間が困難な現実に絵を描く力で対抗していく姿がアニメという媒体で見れたのがよかったです。
ものを創る力ってこういう時こそ光るんだよなという当たり前のことを思い出した
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