じろちぃ

アニエスによるヴァルダのじろちぃのレビュー・感想・評価

アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)
5.0
すごいものを見せていただいてありがたや。
アーティストだなあ。
アートだなあ。

この監督の作品を3本観てから鑑賞。
もうすぐアマプラでの配信が終わってしまうので、興味ある人は駆け足でとりあえず4本まとめて観てください。

「幸福」での不穏な空気感はモーツァルトが鳴っていたからなのか。幸福の中に死を連想させるモーツァルト。なるほど。

「ドキュメンタリーは
純粋にリアリティーを求めるものと
私のように準備して撮るものがある
手を加えて現実らしく撮るのが好き」
目から鱗。
後者のことを「ヤラセ」と思っていたが、そうではないようだ。まあ、カメラがあるだけで人は演じてしまうのだろうから、純粋なドキュメンタリーなんて隠しカメラじゃなきゃ撮れないよな。

…と理解したつもりだったのに、最後の最後まで、まさしくこれが手を加えて現実らしくしたドキュメンタリーだと気が付かなかった。ラストシーンの言葉を聴いてハッとした。やられたー。
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