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はちどりのmonoのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
4.3
よかったー
子が起きてしまい、3回に渡り鑑賞…
一気に観たらもっと最高な余韻に今、浸っていたであろう。。

ウニちゃんから見た、周りの合わない子たちもきっと
ウニちゃんと同じような鬱屈した日々を送っていると思う。
どこの国も、どこの時代でもそうなのだろうか。
人間の醜さや弱さを、理屈抜きで肌で感じ取れてしまうような
繊細な時期だから。
この時代は生きづらかったような感覚になるけれど、韓国の今はわからないけど(勉強不足アンド無知故)
少なくとも今の日本もずっとずっと生きづらいよ。
共感できる若者は多い気がする。
スケボーでフゥ!!ってなってる青春映画でも
結局みんなとても傷付いていて
やっぱり青春映画の、そんな繊細さにも惹かれているんだなーと思う。

お父さんもお兄ちゃんも、お母さんもお姉ちゃんも
彼氏も後輩も、友達もみんな弱くて
自分を何度も嫌いになったと教えてくれた先生が、1番強くて優しかったよね。
(いやお姉ちゃんも強しでしたか)

自分を本当は大切に想ってくれてるんだって
分かったウニちゃん。
そしてすぐにどん底に落とされるウニちゃん…
表情や少ないセリフで魅せられる映像も良きでした。
お母さんと、お父さんの弱さが自分に刺さって辛い。子どもたちを自分と対等に、見てあげて。
まだまだ辛い世界を生きるウニちゃんに、これからたくさんの光が差しますように。

追記
韓国に住んでる方の(多分日本人)監督のインタビューやらを踏まえた考察を読み。
なるほどー
お母さん目線…韓国の男尊女卑は日本ととっても通ずるところがあると思っているけれど
この当時の韓国、相当だったんだろうな…(いやこの当時の日本も相当?)
お父さんに敬語だもんね。お父さんの説教聞いてから、ご飯食べるとか。
(ちなみに日本もお父さんの席は上座とかあったよね。今そんなんしてるおうちなかなか見んけど)
きっとお母さんたちの苦悩は、この当時韓国を生きた女性には強く響いてると思う。
悔しくも、私はウニちゃんかわいそうとすごく思ってしまった😢(いやいーんだろうけど)
同じお母さんなのに。
お母さんの苦悩を想像しながら2回目観ましょう。
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