1709~1710年のヴェネツィア・カーニバル・シーズン用に作曲（当時24歳）
台本・ヴィンチェンツォ・グリマーニ
演出・デイヴィッド・マクヴィカー
夫が死んだと聞き、息子（連れ子）を即位させるため奔走する恐妻アグリッピーナの陰謀話。
とっても風刺が効いていて面白かった。音はヘンデルだから重厚なのにメロドラマチックで（山崎豊子的な？）内容がスーッと入ってくる。衣装が現代的で咀嚼されているからかな？王様がゴルフクラブ振っていたり、息子がホームレスに施すのにビニール手袋してばっちそうにするとことか挙げ出したらキリがないくらい細々した描写が可笑しかった。（ポッペアがbarでグダグダになるのも最高！）
舞台上がスッキリしてるのもあるんだろうなぁ。権力の象徴として作られた大階段の王座がシンプルだからこそ存在感があっていい！霊廟から本人たちが出てくるのも素敵〜！どんなに月日が経ったとしても本質的には何も変わっていないっていう強烈な皮肉！
キャストが最高でしたねー！超絶技巧の嵐！あんなに動いてキーを保持できるのがすごい！斜め腹筋みたいな状態で歌えるのもすごすぎ！ズボン役のケイト・リンジーが悪いイケメンで本当にカッコ良かった〜！（髪長いとあんなに可憐なのにー！携帯の顔認証受け付けなくなるの納得ー！）
またしばらくしたら見返そうと思います！
「侮辱されたら愛は怒りに変わる」
memo
アグリッピナ
紀元1世紀ローマ帝国に実在した女性。皇帝の4番目の妻、息子（ネロ）に暗殺される。
アグリッピーナ / ジョイス・ディドナート
オットーネ / イェスティン・デイヴィーズ
ポッペア / ブレンダ・レイ
クラウディオ / マシュー・ローズ
