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悪人伝のkuuのレビュー・感想・評価

悪人伝(2018年製作の映画)
4.2
『悪人伝』映倫区分G
原題 :The Gangster, the Cop, the Devil.
製作年2019年。上映時間110分。

ハリウッド進出を果たすマ・ドンソク主演の韓国産バイオレンスアクション。
余談ながら、本作品は、米ハリウッドでリメイクされることになっていて、マ・ドンソクはリメイク版でも主演し、シルベスター・スタローンと共同プロデューサーを務めるそうです。
余談が過ぎますが、マーベル新作映画『エターナルズ』(2021年11月予定)にマ・ドンソクが出演するらしいですよ。
韓国映画は、アタリとハズレの乖離がデカイてすが、個人的にはアタリでしたぁ。
お話は、
凶悪なヤクザの組長チャン・ドンス(マ・ドンソク)が、ある夜何者かによってめった刺しにされた。
奇跡的に一命をとりとめたドンスは、対立する組織の犯行を疑い、犯人捜しに動き出す。
一方、ポリス(警察)サイドで捜査にあたるチョン刑事(キム・ムヨルは『記憶の夜』に出てたけど、こちらの演技の方が似合ってて良かったかな)は暴力的な手段も辞さない荒くれ者として、署内でも問題刑事として知られとった。
まだ世間の誰も気づいていない連続無差別殺人鬼がこの事件の犯人であると確信したチョン刑事は、その手がかりを求めてドンスにつきまとう。
ドンスとチョン刑事は互いに敵意をむき出しにするが、狡猾な殺人鬼を突き止めるには互いの情報が必要であると悟り、共闘して犯人を追い詰めてゆく。

主人公の凶暴なヤクザの組長チャン・ドンス演じるマ・ドンソクのビジュアルはハマりすぎで、ガキなら泣き出すほどのリアルさ。
苦手と思われる方もおられるかと思いますが、小生は遅咲きながら『新感染 ファイナル・エクスプレス』から彼にハマり続けてます。
彼の作品のなかで、今作品のマ・ドンソクが一番好きっすね。
さて、お話は、
あらすじ説明みたら
『ヤクザもん』✖️『警察』✖️『殺人鬼』が共に🆚ちゅう構図ッポイかんじやけど、
この構図はってその前に、
この作品の構図で、小生は鳴海清を思い出しブルッときたかな。
鳴海清は、日本の暴力団・二代目松田組系大日本正義団組員で、
山口組三代目組長 田岡一雄 氏を銃撃したことで知られてて、後に何者かに無惨にも拷問の跡を残し殺害され、腐乱死体として発見されました。
因みに鳴海清の友には、三菱銀行人質事件単独犯人の梅川昭美がいるのも連想してサブなりつつ鑑賞でした。
話は戻りまして、
『ヤクザもん』✖️『警察』✖️『殺人鬼』
と云う構図よりも、
『ヤクザもん』➕『警察』🆚『殺人鬼』=以外にスカッと終わる。
感じかな。
小生は無知ですので知らんだけやろけど余り見かけない映画プロットかと思いましたよ。
舞台は韓国国内。
2005年8月設定で描かれていますが、今作品冒頭
『本作は実際の事件に基づいた創作』と出てくるように、実在する事件があるみたいです。
最初の方は、韓流お得意のヤクザもんとポリスの癒着や暴力抗争などが出てくるし、ありきたりアウトレイジ系かと思いきや、殺人鬼の出現あたりからじわりじわりと独特な世界観に入っていきます。
脚本作りがガッチリ丁寧やし独自性があるから、ハリウッドリメイク話は頷けるかな。
テンポも展開も良くて面白いので、引き込まれて、いつしかヤクザもんのマ・ドンソクを応援してましたし、エンディングはマ・ドンソクのニンマリ笑う後に小生もニンマリとしてました。
本作品は、シンプルなストーリーに面白さがあるのかと思います。
まぁモウチト犯人の背景を描いて欲しかったかな。
ハリウッドリメイクでは、是非ともその点を深く描きつつ~のシルヴェスター・スタローン制作やし、ドンパチもいれ~の(本作品は斬ったハッタはありますが)『ヤクザもん』🆚『ポリス』🆚『殺人鬼』の三つ巴(実際はヤクザもんとポリス🆚殺人鬼)の相関関係と人間模様を本作品を損ないように、さらに面白く描いて欲しいところです。
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