1870年にフランスとプロイセン王国との間で起きた普仏戦争。
12歳の少年ジャンの目を通して見た大人たちの矛盾や醜さを描く。

ジャン君がめっちゃ美少年。

でも行動が結構短絡的で(子供だから仕方ないけど)、家族を危険にさらすこともしばしば。
でも字が読めないメイドの代わりに手紙読んであげるシーンは泣ける。

最初は戦争万歳！だったジャン君。
保身から敵にもヘコヘコする父、欲望のために敵をも利用して邪魔者を消そうとする叔父さんと周りはクズ多し。

戦争によって本性を現す大人たちや民衆の愚かさを目の当たりにし、悲劇を乗り越えて成長していく。
個人的には敵ながら立派な人と接したのも大きいかもしれない。

重めの話のはずだけど、意外とコミカルな演出や音楽のおかげでサラッとした感じ。
色々詰め込みすぎて散漫な印象になってたのがもったいない。

大きなお友達のメルランさんとの交流をもっと描いたほうが良かった気がする。

あとプロイセン人が話すとフランス語字幕が出るけど、日本語字幕とかぶってて読みづらいよ！

普仏戦争時代のフランスの市民生活を子供の視点で描く。戦争によって、様々な変化が起きてきてしまう。
いくつかの耐えられない悲しいことが起きてくるが、子供には、まだ、大人の対応など理解できない。ただ、家族への反発が深まるのだ。
敗戦の影響はすぐに身の回りにも現れてくる。悲しいことが続き、家族の傷も訳が分からないまま、深まっていってしまう。