Kiriko

パラサイト 半地下の家族のKirikoのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
3.5
あらすじだけ事前に読んで鑑賞した。

やはり韓国映画は社会風刺が多いなという印象を受けた。

最初にパクソジュン出してきたのはずるい。格好良すぎる。花郎観てたからホントに好き。出してくれてありがとう、監督。

特に印象に残った台詞は「お金があるから心に余裕が生まれる。お金が心のシワをまるでアイロンのように伸ばしていく」というもの。お母さんが何気なく行ってたけどこれは名言。

途中で辞めた家政婦が家の中に入ってくるシーンは本当にホラーだった。雨に濡れたままにやにやしている姿が不気味。

一命を取り留めた主人公がその後、笑いが止まらなくなってしまった、という描写があったが何を意味しているのかよくわからなかった。死んだ妹をみても笑い、裁判中でも笑い、だけどあの日のニュースを見てる時だけ笑えなくなってしまった。これは考察サイトを比較していきたい。

あと、主人公が生徒に「妹が薔薇だったら君は…」ってシーン、生徒をどんな花で表現したのかが気になる。

劇中、母親が父をゴキブリの様な人間って冗談いうシーンがあったが、皮肉なことにそれがそのまま最後ゴキブリの様に逃げ、ゴキブリの様に地下で生活する姿と一致してしまった。この描写は印象的でしたね。

また、パラサイトという題目で半地下家族が上流家族に「寄生」しているようにも上流家族が彼らの労働力に「寄生」しているようにも捉えることができる。この考えは寄生獣の終盤シーン「お前らのほうが地球に寄生しているじゃないか」という台詞を思い出した。
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