『ひとよ』PG12
製作年2019年。上映時間123分。
タクシー会社を営む稲村家の母こはるが、愛した夫を殺害した。
最愛の3人の子どもたちの幸せのためと信じての犯行だった。
こはるは子どもたちに15年後の再会を誓い、家を去った。
運命を大きく狂わされた次男・雄二、長男・大樹、長女・園子、残された3人の兄妹は、事件のあったあの晩から、心に抱えた傷を隠しながら人生を歩んでいた。
そして15年の月日が流れ、3人のもとに母こはるが帰ってきた。
永遠に続くように感じ、先の見えない理不尽な家庭内暴力。
小生の中学校の同級生のオヤジもそないなヤツがいた。
最終的に、そのオヤジは、同級生の体に箸を何ヵ所か刺して逮捕された。
それゆえの娑婆世界から排除。
数年前に同級生と再会したとき、かなり苦労したと語ってた。
今作品も母親が娑婆世界から親父の排除を行い、結果、別の暴力に晒された家族。
罪なき人々の悲しみや怒りって云うネガティブな爆弾の爆発。
私的には冒頭のシーンで、女優田中裕子の静かながら迫力の演技から魅了され胸を掴まれ、見ていて思わずリキが入った。
佐藤健のイケメンの悪ブレ感も渋かったが、佐藤健のタプタプなユルい上半身見てチョイガッカリかな。
白石監督ワールドにしては、全体的にはバイオレンス描写は少ないし、期待をバズしたけど、この監督の雰囲気は独特っす。
今作品は、賛否両論生まれたであろうが、嵌まってしまうと危険な雰囲気。
田中裕子の演技はよかったけど、それ故に子供役３人の演技は私的ながらまだまだやなぁと感じたかな。
