総会のボスの娘に絡んできた白人少女とその取り巻きの少年たちのエピソードを投げっぱなしのまま終わらせてしまったの、どうなんだろう。
大前提として、このシリーズのあらゆるエピソードは「イップマンを戦いの場に向かわせるため」に存在する装置みたいなものなのだから役割さえ果たせばおしまいでよかろうという見方もあるだろうけど、ドラマ色がとりわけ濃くなったこともあってか、個々の物語をうまく処理しきれていない印象が残るのもたしかである。
2作目以降、惰性で見てきたけど、これで"本当に”完結なら「ドニー・イェンさん、ナイスハマり役でした。カッコよかったです!!」くらいのことは言いたい。前日譚みたいなの作れそうでも、もう要らんからね。
何はともあれ、ひとたびカンフーが炸裂すると、木人椿を叩き始めると、どうにかカタチ(=エンタメ)になっているような気にさせられるシリーズであった。