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一粒の麦 荻野吟子の生涯のひらりのレビュー・感想・評価

一粒の麦 荻野吟子の生涯(2019年製作の映画)
3.0
明治時代に日本で初めての女医、荻野吟子さんの生涯。19歳の時に嫁ぎ先で夫から性病をうつされ、子供の産めない体になり離婚。嫁ぎ先から子供の産めぬ嫁はいらぬと実家に帰される。
当時医師は全て男性だということ男性医師に自らの体を見せるのが嫌で自殺したり、生涯医者にかからず痛みに耐えている女性が多くいた。
自らが女性医師になることを決意。十八年もの勉学の後、34歳で日本初の女性医師となる。(パンフより)

吟子を演じるのは若村麻由美さん。
吟子の再婚相手でキリスト教伝道師の志方之善を山本耕史さん。
吟子の友人の松本荻江を賀来千香子さん
井上塾の井上頼圀を佐野史郎さん
他ベテラン俳優さん

明治時代の女性は学問は許されない。
学びがあっても何の役にたたない。
女は子供を産め。
女子が医者になってどうするんだと。
前例がないから諦めろ。
男尊女卑の時代。今の世の中では考えられない。
そんな時代に医師になると志し困難に立ち向かい女性医師になった吟子さん素晴らしいです。誇りに思います。
吟子さんが女性医師の先駆けとなり後に繋いでくれました。

医師になり、荻野医院を開き沢山の女性を救ってきました。この頃、志方之善と出会い新たな方向へ…

医学校の描かれ方が、俳優さんの棒読みなセリフ、ユーモアありだった為、吟子さんの苦労が伝わりにくい面もあったかなと感じたり。
10代から60代まで吟子さんを演じた若村麻由美さんがとても良かったです。
凛としてたくましく、チャーミング✨
映画を観なかったら生涯を知らず。
作品に出会えて良かったです。
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