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TENET テネットのchidorianのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
3.8
予想はしていたが、かなーり解らなかった!かといって、つまらないかというとそんなことはないという。インセプションも楽しめるようになったのは3回観た辺りだったから、これも何回か観て、あーそういうことかと理解できてから更に面白くなるんだろう。ということは、初回にIMAXはもったいなかったかも。画面の精細さや音の迫力は素晴らしかったけど。
基本的にはスパイアクション映画で、悪いやつの企みを阻止して世界を救う話なんである。問題はそこに「時間を逆行する」というSF的アイデアが入ることで、映像として見せられる「逆行」が何というか腑に落ちないまま物語が進んでいき、もうそのうちに逆行と順行が入り乱れて出てくるので、頭が理解するのを放棄してしまう。
映画が始まって割と早い段階で「Don't think, feel!」って台詞が本当に出てくるので笑っちゃうんだけど、それにしてはやたらと説明台詞が多くてうっかりしてると聞き逃したりしてますます解らなくてもうお手上げ。パンフレットには4ページを割いて物理学的な解説が載っている。多分、理解が進むと、パズルのピースがバチバチはまる感じで凄く楽しいんだと、思う。
ボンドガール的な女性を演じていたエリザベス・デビッキが良かった。主要登場人物の中で一番背が高いの。191cmだって。かっこいい。オーストラリアで小さい頃からバレエをやっていたそうだけど、次第に演劇の道へ。身長が問題だったのかなあ。
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