北斗星

TENET テネットの北斗星のレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.0

映画のつかみから前半まですごく惹き込まれた。
やはり畳みかけるような音楽・音響が素晴らしい!今回はハンス・ジマーじゃなく、北欧の作曲家らしいが割と良かった。
音楽が聴きたいがために映画を観直したくなる、ノーラン作品の中毒性。


常連、マイケル・ケイン。『Yesterday』のヒメーシュ・パテルが出ていた。主役の俳優は知らなかったが、冷酷な男に見えなかったのが良かった。


後半からは時間の観念が難しく、現実味が薄くなってしまった。観客が置いてけぼりになった感がある。


『ダークナイト』などと比べるとキャラクターの魅力が薄く、全体的に無機質で無味乾燥な感じがした。あまり人間味ある人物がいなかったのと、主要人物の深堀りを避けたせいか。
また、個人的に『インターステラー』でも感じたことだが、映像のトーン(色調)が全体的にグレーがかっていて、何だか暗い感じかする。わざと色彩を使わないのか?最近じゃ『DUNE/デューン.砂の惑星』でも同様に感じた。



ラスト近く、チラッとオッペンハイマーの名前が出た。日本での公開はどうなっているんだろう?クリストファー・ノーラン監督と原爆。
いろいろあったが、、観てみたい。


今一番映画界を牽引してるのはこの監督なんじゃないかな、と思う。



◯追記.2024年に露の劇場を襲ったテロ事件、今作が想起され恐ろしかった。
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