ねこまるキャット

処刑人のねこまるキャットのレビュー・感想・評価

処刑人(1999年製作の映画)
4.6
『啓示』×『制裁』
神の啓示により、悪を裁く処刑人となり、悪人を殺しまくる映画。

とにかく、悪人を殺しまくる!

序盤は、社会の"はみ出し者"が荒ぶっているような印象。
ROCKなBGMをバックに、スタイリッシュに殺害。

終盤は、不条理な世の中に舞い降りた"堕天使"のような印象。
聖歌的なBGMをバックに、魂を浄化するが如くcoolに殺害。

この世に正義なんてありゃしない。
悪人は俺達が裁く。

そういう作品です。
超痛快ハードボイルド作品。

こういった映画が人気の理由は、皆が同じように、世の中に不満を抱えていて、激しく同意してしまうからなんですよね。

だからこういう映画を見てスカッとする。
ずっと平和に生きてきて、世の中に不満を抱えた事がない人は、この映画を見ても何も思わないでしょうし。

誰かに世の中を浄化してほしい。
もはや浄化したい。
あー、自分世の中に不満抱えてんだなー、と再確認。

世の中に対しての不満が溜まれば溜まるほど、こういった映画の評価は比例するのではないでしょうか。

カッコ良すぎた…。