めかぽしや

82年生まれ、キム・ジヨンのめかぽしやのレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
-
前に観たのですが、
感想をあきあぐねていました。
キム・ジヨンの原作者の
チョ・ナムジュの新作
「彼女の名前は」を読んだ事が
原動力になりました。

まず、82年生まれ、キム・ジヨンは
原作をすでに読んでいて
映画化が決まりキャストが決まって
夫役がコン・ユなのを知って
これは原作の伝えたい事を
ぼやかされてしまうだろうな…
と思いましたが案の定でした。
コン・ユが嫌だからじゃありません。
コン・ユだと存在感がありすぎだし、
絶対良い人になるであろうと
心配したからです。
確かにキム・ジヨンの夫は
優しく思いやりがありますが…
それとキム・ジヨンの母親役の
キム・ミギョンも
演技派だし、とても良かったけど
やはり存在感がありすぎだったかな。

原作を読んでなければ良い話しだなー
と感動していましたがそうじゃない。。
キム・ジヨンがどれだけ生きにくいか
もっと大きくみて韓国の女性達はどれだけ
我慢を強いられているか、後味の悪さが
ぼやかされている作品だったと思います。

著者チョ・ナムジュの新作
「彼女の名前は」で作者は
“キム・ジヨンによって社会に認識されたことは良かった。だが、キム・ジヨンは自分の声を上げていない。”
立ち上がった女性たちの本でした。

キム・ジヨンは体調を崩す事で
生きにくさが可視化されました。
それを観て(読んで)
女性たちはどう選んで進むべきか
考えるきっかけを与えてくれた
作品だと思います。
めかぽしや

めかぽしや