真世紀

CONFLICT 〜最大の抗争〜 外伝 織田征仁の真世紀のレビュー・感想・評価

3.5
オールイン出演のVシネスターが顔を揃えたコンフリクトシリーズ。そのスピンオフ織田同志会をそういや完走してなかったなと改めて一作目見直したら、その前のこちらも観たくなっての確か再々見(爆)。

時は2011年に遡る(よって福島の原発事故処理の作業員をやくざがバックで集めてピンはねなんてネタも)。横浜でまだ織田組組長となる前の的場浩司演じる織田征仁が率いる織田同志会が地元の暴力団相手に暴れまわっていた。

コンフリクトに登場のやくざ側の巨大組織・天道会。そちらでは六平直政が例の飲み屋の親父におさまる前、最高顧問を務めており、引退届を提出。そして、会長は獄中という状況ながら若頭の片桐竜次も引退を表明。故・渡辺裕之さん演じる本部長が後継を辞退したため、後任の若頭は同補佐の二人、宅麻伸演じる織田慶次と小沢仁志演じる鷲尾一馬に絞られる。

織田の実弟が共に孤児院で育った的場の織田征仁。作中ではあの顔の傷痕がついたのがこの孤児院での少年時代と明かされたりもする。

的場さんのやくざからは愚連隊扱いされながらの狂犬ぶりはやはり、突出。相手の行為へ対して、報復としてはバランスをはるかに超えて、相手の服に火をつけて火だるまやら髪の毛をつかんで頭皮ごとむしり取るやら天道会系組織の若頭・舘昌美の片目の眼球を抉るやらの暴力行為を次々と披露。実は病を秘していて、弟を天道会に迎え入れたい宅麻伸さんの悩みの種に(爆)。そして、後編へ続く。

本作の魅力としては六平さんら天道会の幹部会クラスキャストが本編よりちょい前の姿で登場(なお、本宮泰風、山口祥行は残念ながら出てきません)。何より、本編では案外、早々と収監された的場さんの狂犬ぶりが堪能できるのでした。
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