このレビューはネタバレを含みます
絵の様な作品
衣装や、建物どれも御伽話に出てくる様な美しいものばかりで、楽園を体現したかの様な集落が出てきて、そこに暮らす人々も穏やかで、笑顔が絶えない。
しかし一糸乱れぬ行動や紋切り型の態度や、人を殺すことに抵抗のない様など、どこか機械的で人々に自由意思がないかの様で不気味だった。カルトの恐ろしさみたいなものが詰まった作品。
そういった美しい不気味でさみたいなものが見ていて気持ちよかった。
展開は読め易かったし、ラストも想定どおりのものだったが、監督は展開を重視した物語を作りたかったのではなく、不気味で美しい絵の様な世界観を描きたかっただけだと思う。
特に、セックスのシーンはめちゃ綺麗だった。
映像作品としてとても良かった。しかし、個人的にはヘレディタリーの方が好き