なつ

わたしはヌジューム、10歳で離婚したのなつのレビュー・感想・評価

3.6
数年前に原作を読んだけど、根幹は同じで、内容はかなり違いました。
が、エンタメにうまく落とし込み、メッセージ性が強くなっていた。
内容はもう、このタイトルのまんま。
原作、本作共に、一番感動したのは、彼女の意思の強さと行動力です。
家父長制度が根強く、やれ文化だ、これは“伝統”だと言う国、村においてよ。
若干10歳の少女が、おかしい嫌だと声をあげ、そして離婚するには?を考えて、裁判所へ駆け込む。
(ここは原作通りです)
自分に置き換えて考えても、泣き暮らすか死ぬ勇気もなく、流されるまま時を過ごしたかもしれない。
名誉殺人に展開するかもしれない。
なのに、彼女は行動する。
彼女の勇気・行動力に最大の賛辞を送りたい。とても勇気づけられた。
イエメンは、2014年に婚姻は18歳以上とする法令が制定されたのに…
戦争が激しくなり、施行されないままだそう。とても、残念に思う。
イエメンの日常を知る機会なんてないので、そういう意味でも貴重で興味深かった。
撮影を全てイエメンで行ったのは本作が初めてだそうです。
なつ

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