渋谷ユーロスペースのイスラーム映画祭にて鑑賞。突然始まった内戦の影響で東西に分断されてしまうベイルートで生きる若者たちの青春映画。内戦を背景にしているものの、軸は若い主人公達の日常に置かれているため、作品全体は爽やかで瑞々しく、かなり好みのタイプの映画でした。同監督作の「判決、ふたつの希望」にも通じるハードさの中にある爽やかさが絶妙。背が低くて子供みたいな見た目をしながら、実に男前な性格の親友のオマールが凄くいいキャラしてました。男2人女1人って、青春映画における最強の組み合わせだよなあ。ただまあ日常が瑞々しいからこそ、戦争がじんわりと日常から余裕を奪っていくリアルさが際立つんですけどね。