どちべそ

クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険のどちべそのレビュー・感想・評価

3.5
そういえば見たシリーズ

アマプラで見られるのいいな…。
クレヨンしんちゃんの映画で個人的に好きなTop5をあげると

・嵐を呼ぶジャングル(2000年)
・嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年)
・嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦(2002年)
・ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年)

と、このヘンダーランドの大冒険になるわけだが、かといって超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁も捨てがたいことにこれを書きながら気がついた。



最近のクレヨンしんちゃんの映画は最終的には家族全員で課題に立ち向かっていくパターンも多々ある気がするが、このシリーズは頼れる大人のいない状況で一人、そして自分以外のゲストは誰もいない夜の遊園地でこどもが一人大冒険というのがミソな気がする。(あ、でも大ラスだと家族出てくるのかな)

遊園地のアトラクションのひとつである機関車のシーンや(乗り合わせた不気味な猿は、今思うと都市伝説の「猿夢」を想起させる)、調整中でまだ誰もいない準備中のアトラクションにひとり迷い込んでしまうシーン、それと日常に紛れ込んだス・ノーマンが明らかに異質なのにそれに気付いているのが自分だけというシーンなんかは子供乍らに不気味で心許ない気持ちになった。
人気の無い遊園地って言うのは、ノスタルジーや不気味さを感じるものなんだろうな。

初期しんちゃんのギャグエッセンスのひとつで最近はめっきり見なくなった“オカマ”要素がたっぷりとあるので苦手な方は避けた方がいい。
こういうの見なくなったのは、時代の流れなんだろうな。


注目ポイントとしては、クレヨンしんちゃんの重要キャラクターぶりぶりざえもんが映画版に正式に登場するのはこの「ヘンダーランド」が最初であるということ。

2点目は次作の「暗黒タマタマ大追跡」では妹のひまわりが登場するため野原家が3人のみで登場する映画はこれが最後になっている。

3点目が登場キャラクターのひとりであるス・ノーマン・パー。この後のテレビスペシャル等でもたまにみかけるので、好きな人はこの作品をぜひ見て欲しい。なにげに声優が古川登志夫なのも注目ポイント。

さて、ぶりぶりざえもんは2000年に初代ぶりぶりざえもんの塩沢兼人さんが急逝したため、以降は沈黙を貫きその間は登場しても一切セリフがなかった。

最近ちらちとしゃべっている所をみたような気がするので調べてみたところ2016年5月に16年ぶりに2代目ぶりぶりざえもんに神谷浩史が就任し16年ぶりに沈黙を破ったとのこと。
> 塩沢さんが亡くなった際、前監督の原恵一や現監督のムトウユージが「ぶりぶりざえもんの声は塩沢さん以外ありえない」という理由で代役が立てられなかった。一部では神谷の起用に複雑な心境を抱くファンもいるようだが、今回ムトウ監督は神谷について「今の時代にぶりぶりざえもんができるのはこの男しかいない。ニヒルな面と卑怯者の面、そのギャップをうまく表現してくれている」とい太鼓判を押している。
> 16年ぶりに神谷の声によって復活する“ぶりぶりざえもん”。作中でどんな活躍をしてくれるか、楽しみにしたい。https://www.excite.co.jp/news/article/Otapol_201605_post_5214/


作中登場する妙に耳に残る歌も良い。
ヘンだヘンだよヘンダーランド♪
わたしはトッペマあなたのしもべ♪

たまに地上波で放映して欲しいけど、オカマインパクトが強すぎて今の時代にはそぐわないんだろうな。

と、言うようなことを思った。
どちべそ

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