YAZ

PITY ある不幸な男のYAZのレビュー・感想・評価

PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)
3.5
ギリシャ映画観る

不慮の事故で昏睡状態の妻を
見舞い一人ベッドで泣くこと
が日課の弁護士男性。
同情からか隣人の奥様が毎朝
届けてくれるケーキが楽しみ
な毎日も妻の意識が奇跡的に
戻ってしまい。。。

周囲に優しくされて不快な人はあまり
いないだろうけどそれによって得られる
幸福感に憑りつかれた男。
快適な我が身の不幸が失われた彼が選択
した道は

歪んだ幸福感に特化し過ぎてリアリズム
から離れすぎなような。
いつも同じ服装や口調な男のキャラから
して現実感ゼロで人が持つある感情だけ
を切り取ろうとしてるのかもしれないけ
ど終盤に向かうに連れてその傾向が強く
なりこれはないだろうになってしまうの
は否めずです

妻との関係等々で少しでも現実感を出せ
ば違っただろうけどこういう所あるかも
ね~のブラックな笑いに留めたかったの
でしょうか
と言ってリアルに寄るとかなりサイコな
映画になってしまいそうだしこれぐらい
の加減が良いのかもとも思う

不協和音のピアノ音が不快
人の思惑など超えてしまう動物の生命力
でありました
YAZ

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