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スパロークリーク 野良犬たちの長い夜のNoAceJustYouのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

2022/10/09鑑賞。64点。
雰囲気とかはいいんだけどダレ具合が・・・。中盤までは結構好き。

〈あらすじ・ネタバレあり〉
殉職した警官・キャラハンの葬式に、自動小銃AR15を持った民兵が乗り込んで銃乱射を起こし、軍用爆弾を爆発させたと警察無線で共有される。
犯人は依然逃亡中。

民兵組織に所属する元警官・ギャノン(演. ジェームズ・バッジ・デール)は、銃乱射事件の情報を仕入れた組織のリーダー格・フォードに招集されてアジトに向かう。

次々と民兵組織のメンバーが集まる。
メンバーは・・・
教師・ベックマン、交戦的な元軍人・モリス、聾唖のキーティング、13年前から町に住んでいるハベル。そして、最後に到着したノア。
※ギャノンとノアは兄弟だが、2人の関係は誰も知らない

アジトの武器庫を探してみると・・・AR15と手榴弾、防弾チョッキが複数紛失しており、メンバーの中に銃乱射犯がいるのはほぼ確実。

警察は民兵組織を危険視しており、以前別の組織が摘発されたことがあった。そのため、警察と民兵組織は対立関係にあり、今回の事件で容疑者だと断定された民兵は射殺されるだろう。

自分たちで銃乱射犯を炙り出して警察に身柄を引き渡すことで組織を守りたいフォードは、ギャノンに命じて全員を取り調べることに。
フォードは、最後に到着したノアが銃乱射犯だと予想しているが、実は彼は潜入捜査官だった。ノアは、キャラハンの葬儀に参列していたため到着が遅れたのだ。
ノアの秘密を知るのは、ギャノンだけ。

一通り取り調べを終えたギャノンは、モリスとキーティングが犯人だと推測。
モリスは、父親からの虐待→虐待から逃れるため軍へ入隊、軍では爆誕のプロとして活躍→退役後、白人至上主義団体に加入。6名の警官殺害に関わった後脱退→民兵組織に入隊 という経歴を持っていた。
白人至上主義団体は、一度入れば抜けることは許されない。白人至上主義者たちは抜けようとする者を執拗に追うため、彼らの信頼を取り戻すためにモリスが事件を起こした・・とギャノンは推測。
それに対してモリスは、「自分の娘がギャングに集団レイプされたが、その現場に居合わせた潜入捜査官・マイケルズは保身のために娘を救わなかった。マイケルズも殺したし、今回の銃乱射も俺の仕業だ」と自白する。

だが、今回の葬儀はマイケルズではなくキャラハンの葬儀だったため、モリスの話は全てハッタリだとフォードが見抜く。

そんな中銃乱射事件に触発された民兵組織が、ユア、ペンシルベニア、サウスダコタで警官を標的とした銃乱射事件を起こす。
フォードは、今すぐにでも銃乱射犯を警察に差し出さないとさらなる乱射事件が発生し、自分たちも警官に報復されると恐れていた。

ギャノンは、キーティングを取り調べることに。
キーティングは突然饒舌に話し始め、聾唖の演技をしていたことを明かす。
キーティングは頭のキレる人物で、ギャノンの取調べテクニックは一切効かない。それどころか、ギャノンを挑発して彼がノアのために民兵組織に加入したことを見抜く。

ギャノンは警官だった頃に、組織犯罪対策課の潜入捜査官として活躍していた話をキーティングにする。

ギャングに同僚の潜入捜査官の素性がバレたため、ギャノンはその同僚を殺すように上司から命じられた。同僚を殺した現場にギャングの幹部たちのDNAを残すことで、15もの犯罪組織を一斉検挙することに成功した。
この一件でギャノンは過酷な潜入捜査の任務から離れることができたが、深い傷を心に負って退職し、民兵組織に加入したのだった。

ギャノンの話を聞き終えたキーティングは、警察無線を通して自白をする。だが、その内容は警察が把握しているものとは詳細が異なり、偽の自白と受け取られる。

自分の疑っていたモリスとキーティングが無実だと分かり、ギャノンは弟・ノアに疑惑の目を向ける。
痺れを切らしたフォードは、ノアを殺して彼に銃乱射の罪を着せることに決める。

ギャノンはノアを救うために携帯のタイマーを鳴らして、電話が鳴っているかのように見せかける。フォードたちが携帯を探し回っている隙に、ギャノンとノアはアジトから逃げ出すが、周囲は警官隊に囲まれていた。

フォードとハベルは銃を持ってギャノンとノアを追ってくるが、警官隊と銃撃戦を交えた末に射殺される。
アジトの中にいたベックマン、モリス、キーティングは抵抗していないにもかかわらず射殺される。

ノアは、銃乱射事件の真相を語り出す。
そもそも銃乱射事件など起きてはおらず、無線を使った警察による芝居であったと。目的は、民兵組織を壊滅させること。予めノアが自動小銃と手榴弾、防弾チョッキを盗み、その後に銃乱射事件が起きたと嘘の情報を警察無線で流すことによって、メンバー全員をアジトに集めて逮捕・射殺するつもりだった。

真相を知ったギャノンは弟に銃を向けるが、「兄さんはもう警官じゃない。だから頼らなかった」と捨て台詞を吐かれる。

「復職を希望するなら受け入れる」とギャノンに対して警察は好意的だが、戻る気のないギャノンは全てを失ったことに絶望し、闇の中に消えていく。
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