ドラえもんは猫型ロボット

スパロークリーク 野良犬たちの長い夜のドラえもんは猫型ロボットのレビュー・感想・評価

2.0
「よければ力になるぞ」

道中が雑すぎるだろ……。

〈あらすじ〉
警官を襲った銃乱射事件が発生し、犯人は逃走中。民兵組織に所属する主人公たちは拠点に集まるが、事件に使われたと思わしき銃が拠点から消えていた。この中に警官を襲った犯人がいると思った主人公は、仲間を尋問していくというお話。

ラストに「えっ」と驚く意外な展開が待ち受けているが、そこに行くまでが、この映画は大変。
90分もない短い作品なのに、説明不足で抽象的な会話劇の連続で、内容がすんなりと理解できない。

また、主人公の仲間への尋問を通じて、それぞれの抱える闇が暴かれていく、というのがこの話の醍醐味だと思うのだが、尋問を行う主人公が公私混同で短絡的思考をしていてヒドい。

「こいつは俺の弟だから犯人から除外だ」
「お前は一年前に差別的な発言をしたから犯人だ」
「お前は『ライ麦畑でつかまえて』を読んでいるから怪しい」

こんなヤツに尋問させるなよ……。
※最後まで観れば、「なるほど」とも思えるが途中かなりげんなりした。

各登場人物の背景も、観ている者に説明しないので、その人間がどういった人物で、何で疑わしいのかを結構端折ってる。なので、肝心の対話劇に面白味がないのが辛い。

結末は驚かせてくれたので、そこまでの過程にもう少し魅力があればよかったと思う。
残念。