滝和也

新・荒野の七人/馬上の決闘の滝和也のレビュー・感想・評価

3.3
荒野に悪が
蔓延りし時…
民の心が悲しみに
染まりし時…

必ず七人の男たちが
現れる!勇壮なる
あのテーマに乗り…

「新・荒野の七人 馬上の決闘」

黒澤明監督の名作、七人の侍を西部劇に置き換えた荒野の七人シリーズ第3弾。もはやユル・ブリンナーもいません(笑)リーダー格のクリス役にはジョージ・ケネディが変わって入りました。何となく、そんな役にハマってしまう役者さんですね…。

基本的なプロットは毎回同じ。今作は圧政を敷くメキシコ政府打倒に燃える民のリーダーを奪還すべく、クリスを中心に七人が集まります。そして民と協力して悪を倒す。七人のうち、何名かが犠牲になりと言う。

基本的にこの黒澤明監督が作り出したプロットが優秀なので、つまらなくはならない(笑)カッコ良さ抜群の設定ですからね。後は七人がどんなやつでどんな背景を背負って戦うか、どんなアイデアで戦うのかです。

七人とその背景はかなり雑。尺が足らないし七人の侍みたいに各人に時間もないので仕方なし。またそれ程書き込む気もなかったかな(笑)とは言え…黒人さんと片腕くんは比較的書き込まれてましたが…ラストが雑すぎで…もうそれかい!とツッコミが(笑)戦い部分はそれなりの迫力はあるものの何か取り立ててと言う部分も無く…普通。またあの盗賊団みたいな奴ら…いりましたかね(笑)無くても良かった所に尺が使われてる気が…。まぁ民が一致団結する象徴のつもりでしょうが…あまり効果的ではなかったかなと。

やはりどんなに優秀なプロットであろうとリメイクの第3弾ともなると最早擦り過ぎて原型を留めていないこともあるわけで…ユル・ブリンナーだけでもいればねぇ…と。西部劇としてつまらなくはないけど…(T_T)
滝和也

滝和也