しろみさかな

SKIN 短編のしろみさかなのネタバレレビュー・内容・結末

SKIN 短編(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

短編は見やすいかなと思い、電車の中で全て見ました。嗚呼、わたしは何て作品を見てしまったんだろう…と深く思いました。
映画に時間の長さって関係無いんだなって思いました。割と時間がしっかりある映画の方が説得力があるとされがちですけど、このたった20分ちょっとで、こんなにも心がグラグラさせられるなんて…。心が動かされる作品に、時間なんて要らなかったのですね…。勉強になりました。
短いのに、ちゃんと導入がしっかり描かれているから、引き込まれたんだと思います。明らかに育ちの悪い半グレな親、身なりや仲間達、遊び方で全てが物語っています。スーパーでの買い物の仕方だって、そう。聞いている曲が悪いとは思いませんが、子供の前でファック!って言って楽しんでる姿が、本当に全て。一方で相手方の父親は割と真面目そうに見えたのですが、真相は分かりません。人は見た目に寄らないことが、復讐劇で分かります。この真相は長編でわかるのかしら…。
子供もキーだと思いました。この2人、それぞれの親の在り方、仲間の在り方を見て、暴力を見て、2人がどう成長していくのか。想像しただけでもゾッとします。恐ろしい不安に駆られます。ラストの衝撃プラスで、色々な想像力に駆り立てられ、恐怖しました。
復讐って、何を産むんでしょうね…。眼には目をということわざ?がありますが、本当にそうなんでしょうか。やり返さないのも復讐だと思うのです。この作品は復讐が引き起こした復讐の悲劇です。ファック!と英才教育をした結果…。神様がいたら、こんなトリッキーなイタズラをするのかしら…。
短くて見やすい作品ではあるので、是非色んな人に見てほしいですね。色々語りたくなりました。胸糞悪い映画シリーズ上位に入れさせていただきます。
しろみさかな

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