まず、もしもこの世にビートルズが存在しなかったらって設定がなかなかキャッチー。
それからストーリーを彩るビートルズナンバーの使い方が抜群で、あらやるシーンを絶妙に盛り上げてくれます。
テイストはよくある青春ものなんだけど、ビートルズの楽曲の普遍性、その素晴らしさがストーリーの質をぐんと底上げしてくれていますね。
もう一つ、この作品を単なる青春ドラマの枠に収めなかったのが、主人公が「とある人物」に会いに行くシーン。
ダニー・ボイルの理想が描かれているようで、じんとくる。
大好きな、タランティーノのあの作品を彷彿させます。
とにかく全編ビートルズに対するリスペクトに溢れている。
特にエド・シーランの役どころ、、心意気が素敵で高感度上がりますねー。
ちなみにエド・シーランは『Galway Girl』『Put It All On Me』が大好き。MVが最高なので是非。
半世紀たった今でも色褪せることがない楽曲たち。
国境や世代を超えて人々を魅了し続けるビートルズの不思議。
正直「I love you」が言えない主人公には終始イライラさせられたんだけど、それ以上に音楽が素晴らし過ぎるから、どうでも良い。
見終わったには、ついついビートルズを口ずさみながら、CDを引っ張り出すこと間違いなしです。
