映画が設定負けしてる。ビートルズがいない世界っていう設定がおもしろすぎたから、どう決着させるんだろうって期待しすぎてた。めっちゃベタベタだったね!
恋愛はこの映画ではとても大切な要素なはずだけど、手垢にまみれた古臭い恋愛描写で、ちょっと、ていうかかなり辟易とした。リリー・ジェームズが言った「愛される女の枠に入れてくれる人」みたいな台詞書いた人はビートルズとともに消えてください。恋愛パートでは、前時代的な作劇と台詞が散見されるため、フェミニストとしておこです。
ビートルズを覚えている人間はジャック一人じゃないっていう伏線がちょっとしたサスペンスだったのに、その回収が適当すぎてびっくりした。でもまあ、この映画はみんなが優しい世界なんだなと思って、ホワホワモードで鑑賞することにした。
エド・シーランはこんな役でよく出演しようと思ったな、っていうくらい扱いがひどい気がする。わたしがファンだったら怒る。でも、まあ、ケイト・マッキノンがめっちゃケイト・マッキノンでイケてたので怒るのやめた。
ていうかダニー・ボイルがほんとうにやりたかったことはタランティーノの「ワンハリ」と同じことだよね。