くりふ

アガサのくりふのレビュー・感想・評価

アガサ(2018年製作の映画)
3.0
【おっぱい切り取りはナシ】

店頭で、他のホラーと違うよ~とパッケが訴えていたのでヨシヨシと借りてあげた劇場未公開のホラー。妊婦はつらいよ物語。

人生切羽詰まったデスパレートな妻が、大きなお腹を抱えてある修道院に駆け込むとそこは、まわりくどいことやってるが地獄だった。

鬱映画としては軽量級。吐瀉系のいや~んな描写がそこそこ個性的。ばーちゃんがよーく噛んだアレをアレするって鳥肌ものだ。鬱方面に。

細部がちょびいいなとは思ったが、基本的にこの話、怖くない。だって現実に、これ以上大規模な“ビジネス”が公然と行われていたから。同じくキリスト教の皮を被って。

知られているのはアイルランドでの事件でしょうか。それを元に、何度か映画にもなっていますね。

本作が舞台を50年代としたのは、そうした流れを汲みリアルにしたかったのかな、とは思うし、アメリカでもあったことだとは思う。…んだけど、とにかくまわりくどいよ、やってることが。

タイトルは、ヒロインを“シチリアの聖アガタ”になぞらえたものでしょう。なのに、おっぱいの受難をナゼ描かない!そこが不満(笑)。

そんなわけで、他のホラーと違うよ~というには半分ウソ、半分ホント、というかんじでした。

<2019.10.15記>
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