堂々巡りで救われない女の子が気の毒。
ただ、嬉しい時や楽しい時に心から喜んでいる姿を見ると本人はそこまで助けを必要としていないようにも見える。
システム的に仕事を効率化すればより多くの子を救うこともできるかもしれないが、システムじゃなく本物の人間関係を必要としているこの子のように逆効果になってしまう子もいる。
ミヒャがこの関係は仕事だと何度も強調するのは、これが自然な関係だと思わせるのに罪悪感があったのかもしれない。
薬を外で吐き捨てるシーンが好き。精神疾患が急増している原因として、薬の出し過ぎだとの見方も実際あるみたい。何でもかんでもサインさせて責任を取らせるこの時代に、医者として何もしないというのはリスキーなのだろう。
親のせいでトラウマを背負ったのに精神疾患として施設に入れるのはどうかと思う。
ラストで女の子が大人たちのいう事を聞かず、とっても生き生きとしていたのが印象的。