手に汗握るシーン、といいますと
映画としてはありきたりに感じてしまうと思います。
この映画は手に汗を握り、歯を食いしばり、足を踏ん張り、気がついたら全身に汗をにじませ、彼らと共に勝利に歓びガッツポーズをしてしまいます。
物凄い臨場感。
この臨場感を際立たせているのは、クリスチャン・ベイルだと気づいたのは映画の終盤でした。
そう、彼はケン・マイルズではなく俳優のクリスチャン・ベイルでした。すっかり忘れていたのです、役を食いすぎている。
本当に彼は凄い俳優ですよね。
(確かにクセはあるので、そのクセがでるとクリスチャン・ベイルだなあと、思い出すのですが……今回は本当に、彼はケン・マイルズとして、そこに生きていました。)
車に詳しいわけではないので、用語など分からないことが多いのですが、何やら凄いんだろう!これをしたらきっと速くなるんだろう!という事は確実に伝えてきてくれるので、わからない人でも気後れする必要はありません。
とにかく、熱い!
ワクワクがとまらないのです。
2020年最初の一本、最高すぎました。
彼らが必死に生きた事を知れて、彼らがかけた情熱に触れられて、本当に良かったし嬉しかった。
あと、私は映画史上最高の妻が出現したなと思ったのですが、皆さんどうでしょうか……私はモリーみたいな奥さんになりたいと思いましたし、マイルズ夫妻は本当可愛くて素敵なご夫妻だと感じました。