つるみん

フォードvsフェラーリのつるみんのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
3.8
東京国際映画祭で観賞。

ル・マン24時間レースで絶対王者フェラーリに打ち勝とうとするフォード車のお話。そこに関わるドライバー、ケン・マイルズとデザイナー、エンジニアのキャロル・シェルビーの男の友情物語とも言える胸熱映画だった。

車好きな人からすればル・マンを知らない人はいないと思うが、僕世代の人はほとんど知らないと思う。実際ル・マン、レースそのものより、そこに関わる人たちのヒューマンドラマであった為、そこまで専門用語等は出てこなかったが、最低どういうレースなのかという前知識を入れておいた方がこの作品に入りやすいだろう。

まずopから目を引くのは音響と映像のレベルの高さ。冒頭5分観ただけで、これはIMAXもしくはDolby案件だということを確信する。その質の高さはきっとアカデミー賞に絡んでくるだろうと予想。終始圧倒されていた。
あとは役者陣も凄い。言うまでもないがW主演でマット・デイモンとクリスチャン・ベイル。2人の繊細な演技は「やっぱ役者だな〜」と思わせてくれる。長いキャリアを持つ2人だが、初共演というのも驚き。他にはノア・ジュプ、ジョン・バーンサル、ジュシュ・ルーカスなんかも出演。トロント国際映画祭でキャスト全員とレッドカーペットで出会えた事もあり、不思議な感覚で映画を観ていた。

何らかでアカデミー賞に絡んでくるので、来年の2月が楽しみだ。
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