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White Lies(原題)
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『White Lies(原題)』に投稿された感想・評価

Ryota

Ryotaの感想・評価

4.1
ニュージーランド先住民であるマオリと、白人を描いた物語。召使いと女主人の関係だった二人の立場は、妊娠をきっかけにとても不安定に、なっていく。母親になるということ、先住民と支配民の構造をよく描いた作品です。レベッカの透き通るような肌が印象的。
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以下あらすじと解説

海外にも工場を進出させるなど、裕福な夫の元に嫁いだレベッカ。この度、夫が新たな工場を田舎に建設するにあたって、一足早く戻ってきたレベッカは、自らの妊娠に気づく。そして、望まない妊娠が人生の足かせになると気づいた彼女はあらゆる手を使って堕胎を試みる。

レベッカはとても自己中心的だ。そのように振る舞うように周りから教えられたし、それが正しいとされる社会に生きてきたからだ。富も名声も手に入れた彼女はしかし、思いのままに生きているように見えて、その状態を「続け」ることにがんじがらめに縛られてしまっている。

そんなレベッカに雇われたマラヤはマオリであるけれど、白人に使え、マオリ語は話さない。堕胎を頼んだパライティにすら、英語を話し続けるマラヤに、パライティは「お前はそちらの世界に行ってしまったのか」と、強い口調で責め立てる。植民地化の三つの側面がそれぞれレベッカ、マラヤ、パライティに重なるこの映画。どれが良いというものでもなく、それぞれが苦しみ、闇の中にある最適解を手探りで探す。

この映画のテーマは、母性とアイデンティティだと、レベッカを演じたアントニアは言う。母親になるとはどのようなことか、母親になることが自分をどのように変化させるのか。そしてその先に、アイデンティティの葛藤が生まれる。「白人」としての私と、原住民の方法を使わざるを得ない私、その原住民にもらわれていく運命の我が子。

自らの運命を悟り、夫に妊娠を隠し通そうとしたレベッカ、白人へのトラウマを抱えながらも堕胎を行なったパライティたち。White Lies(=罪のない嘘、および、白人は嘘をつくと言う意)がレベッカに選ばせたのは、母性とアイデンティティの衝突の結果としての死でした。

マオリの有名作家Witi Ihimaeraの「Medicine Woman」を原作として描かれたこの一作。余談的には、メキシコ人であるロットバーグ監督によって作られたと言うのもとても面白いし、Paraitiを演じたWhirimako以外はマオリ語話者ではないというのも、興味深い。映画作品としてもあまり直接演じられない堕胎を、亀裂の深い白人・先住民文化に切り込みながら語った良作だと思います。